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日本人の顎があぶない!
- カテゴリー " 歯科衛生士得する話 " -
なぜ口が大切か?
~人間の進化がもたらした口の新しい役割~
顔と歯の関係は、顔が進化してきた歴史をたどると様々なことがわかります。まず顔の中で最初にできたのか口。その周りに鼻、目、耳ができ、それらの感覚器官が集めた情報を処理するために脳ができました。
そもそも動物の口は食べ物に噛みつきやすいよう、顔の前に飛び出しているのが特徴。また、相手に噛みついて攻撃する道具でもあったので、口自体が武器になるほど硬かったのです。
しかし直立歩行を始めた人間は、食事や攻撃に手を使うようになります。人間の口は奥へと引っ込み、口周辺はやわらかく変化。口の周りを自由に動かせること で人間には表情が生まれ、のどを使って多様な声を発することで言葉が生まれました。人間にとって口は食べるだけではなく、コミュニケーションの器官にも なったわけです。
あごが小さくなる弊害は身体面だけにとどりません。口は考えや気持ちを伝えあう上でも重要な働きがあり、噛むことは表現力や思考力の成長と大いに関係があります。つまり口の退化は、コミュニケーション能力の退化を意味するのです。
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