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プラークと歯石の関係
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プラークと歯石の関係は子どもと親、あるいは孫とおじいちゃん、といった関係だと思ってください。
プラークは毒性の強い歯周病の発症に直接関係する細菌を大量に含んだ粘着性の強い集塊で、子どもや孫のように若く活発に活動しています。
しかし、時間が経過するにしたがって、プラーク内の細菌や内容物がカルシウムやリンなどを沈着させるようになり、徐々にプラーク自身が石灰化して硬くなってゆきます。それを「歯石」と呼びます。
歯石は、一般に歯周病の直接的な原因であると考えられてきましたが、最近の研究では歯石そのものが歯周組織の炎症の原因にはならないことがわかってきまし た。むしろ、歯石の表面がザラザラなため、プラークの沈着を容易にしていることのほうが問題である、という見解のようです。歯石であるおじいさんの背中に 孫のプラークがおんぶされていて、周囲に悪さをしているといった風景でしょうか。
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